ホーム
路線DB
コラム
過去履歴
EN
←
ダッシュボードへ戻る
路線データベース
東京を走る各地下鉄・交通機関のインフラ的特徴や歴史を解説しています。路線の運行状況と合わせて、背景知識としてご活用ください。
🚇
東京メトロ
銀座線 (G)
1927年(昭和2年)に上野〜浅草間で開業した、日本および東洋で初の地下鉄です。ロンドンの地下鉄に感銘を受けた早川徳次が「東京地下鉄道」を設立し、数々の困難を乗り越えて完成させました。架線を用いず線路脇から集電する第三軌条方式を採用しているため、トンネル断面が小さく抑えられています。浅い地下を走るため、渋谷駅周辺ではすり鉢状の地形の影響で地上3階の高架駅になるという非常に珍しい構造を持っています。
丸ノ内線 (M)
戦後初の地下鉄として1954年に池袋〜御茶ノ水間で開業しました。都心をアルファベットの「U」の字を描くように結ぶ特殊な線形が特徴です。銀座線と同様に第三軌条方式を採用していますが、四ツ谷駅や御茶ノ水駅など、地形の起伏により地下鉄でありながら地上を走る区間が多く存在します。赤い車体に白いサインウェーブがあしらわれたデザインは、ロンドンバスやタバコの包装デザインから着想を得たと言われています。
日比谷線 (H)
東武鉄道や東急電鉄との「相互直通運転」を最初から見据えて設計・建設された、日本の都市交通史において画期的な路線です。1964年の東京オリンピック直前に全線開業しました。長らく18m級車両と20m級車両が混在していましたが、ホームドア整備のために20m級の新型車両(13000系)への統一が完了。2020年には約56年ぶりの新駅となる「虎ノ門ヒルズ駅」が開業し、周辺の再開発を牽引しています。
東西線 (T)
東京都の西側(中野)から都心部を貫き、千葉県の西船橋までを結ぶ大動脈です。日本の地下鉄の中で最も利用客数が多く、国内屈指の混雑率を誇ります。南砂町から西船橋にかけての東側区間は地下ではなく高架線となっており、地下鉄でありながら荒川や江戸川の巨大な鉄橋を渡るダイナミックな景色を楽しめます。JR中央線・総武線、東葉高速線との複雑な相互直通運転を行っています。
千代田線 (C)
霞ヶ関や大手町、表参道など、日本の政治・経済・ファッションの中心地を一直線に貫く重要路線です。1971年の開業時から省エネに優れた「電機子チョッパ制御」を搭載した6000系車両を導入し、鉄道業界に技術革命を起こしました。小田急線、JR常磐線との3社直通運転を行っており、地下鉄線内を特急ロマンスカー(MSE)が走るという、世界的にも極めて稀な運用が日常的に行われています。
有楽町線 (Y)
埼玉県の和光市から池袋、飯田橋、有楽町を経て、東京湾岸エリアの豊洲・新木場へと至る路線です。元々は都心部の混雑緩和と、開発が進む湾岸エリアへのアクセス向上を目的に建設されました。和光市から小竹向原までの区間は副都心線と線路を完全に共有(複々線ではなく同一の線路を使用)するという特殊な運用を行っています。現在は豊洲駅から住吉駅方面への延伸計画が具体的に進行しています。
半蔵門線 (Z)
混雑が限界に達していた銀座線のバイパス(迂回)路線として計画・建設された路線です。渋谷〜押上間を結び、東急田園都市線と東武スカイツリーラインを直結するハブとしての役割を担います。半蔵門線の最大の特徴は「全駅が他の地下鉄やJR線と乗り換え可能」という驚異的なネットワークの高さにあり、東京の地下鉄網の結節点として極めて重要な位置を占めています。皇居(半蔵門)の近くを通ることが路線の由来です。
南北線 (N)
目黒から赤羽岩淵までを南北に結ぶ路線です。1991年の開業当初から、日本の地下鉄としては初めて「フルスクリーンタイプ(天井まで完全に密閉されたタイプ)」のホームドアを全駅に導入し、ワンマン運転を実現した先進的なインフラを誇ります。目黒〜白金高輪間は都営三田線と線路を共有しており、東急目黒線や埼玉高速鉄道との相互直通運転によって広大なネットワークを形成しています。
副都心線 (F)
池袋・新宿(新宿三丁目)・渋谷という東京の三大副都心を縦断する、東京メトロで最も新しい路線です。2008年に開業し、2013年には東急東横線との直通運転を開始しました。これにより、東武東上線、西武池袋線、東京メトロ副都心線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線という、5つの鉄道会社にまたがる世界的にも類を見ない巨大な相互直通ネットワークが完成しました。
🚊
都営交通(地下鉄・トラム・新交通)
浅草線 (A)
1960年に開業した都営地下鉄の第一号路線です。京急線、京成線、北総線など複数の私鉄と直通運転を行っており、東京の地下鉄で唯一、羽田空港と成田空港の両方に乗り換えなしでアクセスできる最強の空港アクセス路線として君臨しています。直通先の私鉄の規格に合わせているため、東京メトロの大部分の路線とは異なる「標準軌(1435mm)」という新幹線と同じ広い線路幅を採用しています。
三田線 (I)
板橋区の高島平などの巨大ニュータウンから都心を結ぶ通勤路線として計画されました。長らく他社線との相互直通運転を持たない孤立路線でしたが、2000年に目黒駅まで延伸し、東急目黒線との直通運転を開始しました。都営地下鉄としては最も早くから全駅へのホームドア設置やワンマン運転化を完了させており、近年は混雑緩和のために6両編成から8両編成への長編成化が順次進められています。
新宿線 (S)
新宿から本八幡(千葉県)を結ぶ路線で、京王線と相互直通運転を行っています。都営地下鉄の中で唯一、特急や急行といった「通過駅のある急行運転」を日常的に行っているのが最大の特徴です(待避線を持つ駅が存在します)。線路の幅は京王線に合わせた「馬車軌間(1372mm)」と呼ばれる世界でも非常に珍しい規格を採用しており、他路線との車両のやり取りが物理的に不可能となっています。
大江戸線 (E)
東京の地下を「6の字」を描くように走る環状型の路線(厳密には放射部と環状部からなる)です。新宿、六本木、大門、汐留など主要なビジネス・商業エリアを網羅します。建設時期が遅く、既存の地下鉄やインフラを避けて地下深く(大深度)を掘る必要があったため、建設費を抑えられる「鉄輪式リニアモーターカー」を採用。車両自体を小型化し、トンネルの直径を小さくすることでコスト削減に成功しました。
東京さくらトラム(都電荒川線)
かつて東京中を網の目のように走っていた「都電(東京都電車)」のうち、唯一現存する路線です。三ノ輪橋から早稲田までの下町エリアをのんびりと走り抜けます。道路上を自動車と一緒に走る路面電車(併用軌道)のイメージが強いですが、実際には路線の大部分が専用の線路(専用軌道)を持っています。地域の重要な生活の足でありながら、沿線のバラの名所などを巡る観光資源としても高い人気を誇ります。
日暮里・舎人ライナー
日暮里から見沼代親水公園までを結ぶ、新交通システム(AGT:自動案内軌条式旅客輸送システム)です。2008年に開業し、それまで「鉄道空白地帯」と呼ばれていた足立区西部の交通アクセスを劇的に改善しました。運転士がいない完全な無人自動運転(コンピュータ制御)を行っており、ゴムタイヤで専用のコンクリート軌道を走行するため、急勾配や急カーブに強いのが特徴です。